クルド自治区独立の可能性 歴史上最も近い状態 1 :紅茶飲み(゜д゜)φ ★:2014/08/02(土) 21:37:21.46 ID:??? 2BP(0) エコノミスト誌6月21-27日号は、混乱のイラクにあってクルドが力を増しており、 クルド指導部は事態を静観しているが、状況はクルド独立に有利になってきた、と報じています。 すなわち、イラクの混乱が拡大する中、クルド自治区では通常の生活が続いており、クルドの力は増しつつある。 イラク軍がクルド自治区との境の検問所を放棄し、ペシュメルガが、キルクークを含め、 帰属を巡ってバグダッドと争ってきた全地域を支配下に置いた今、クルドはイラクの5分の1の領域を支配している。 イラク軍もイラクのアラブ人もクルドの「強奪」を非難するが、どうにもできない。 一方、クルドの外交責任者は、自分たちはこれまでの過ちを正したのであり、 国民投票によってキルクーク等の帰属を決めるとした、憲法140条の規定が事実上実現された、と言っている。 確かにクルドの評価は高まっている。バラバラになったイラク軍に対し、ペシュメルガは団結しており、 クルド自治区はモスル等からの難民30万人を受け入れた。 これまでも、爆弾テロに苦しむバグダッドを尻目に、エルビルには外国人ビジネスマンが出入りし、 イラクの他地域から逃れてきたキリスト教徒も平和に暮らしてきた。 腐敗はあるが、民主主義も他地域に比べてはるかによく機能している。 そうしたクルドをマリキは必要とするかもしれないが、クルドにはマリキを必要とする理由がない。 元々バグダッドとエルビルの関係は緊密ではなかったが、今回の危機が始まっても、両者間の連絡は限られている。 マリキはまだクルドに支援を要請していないが、要請されても、クルドが喜んで応じるかどうかわからない。 彼らの優先課題は自治区とクルド人の防衛だからだ。 それに、1988年、フセインによって毒ガスでクルド人5000人が殺されたことへの怒りはまだ収まっていない。 また、ISISに率いられたスンニ派が、今後、クルド自治区にも向かって来ると見る者もいる。 いずれにしても、立場を強めたクルドは、バグダッドに対し、 (1)クルド自治区の石油輸出権および新油田を開発・管理する外国企業との契約から直接利益を得る権利の承認、 (2) 連邦予算のクルド分の委譲、(3)中央政府によるペシュメルガの給与負担、を強く迫ることになろう。 勿論、マリキは同意を躊躇してきたが、今や彼の立場は弱い。 キルクーク周辺の油田を支配するようになれば、クルドが扱う原油量は倍増する可能性がある。 加えて、最近、独自のパイプラインも完成した。 バグダッドからクルドとの取引を禁じられる恐れがなくなれば、輸出量はさらに増えるだろう。(>>2以降に続く) 2 :紅茶飲み(゜д゜)φ ★:2014/08/02(土) 21:37:44.39 ID:??? 2BP(0) >>1の続き 一方、今は団結しているが、クルド内部では、独立の程度と追求すべき戦術を巡って論争が続いてきた。 バルザニ自治区大統領が率いるクルド民主党は、近年トルコとの関係を深めており、 自治権を拡大しようとしているが、クルド愛国同盟はバグダッドやイランと近い。 しかし、クルドが頼りにする米国は、クルド自治区の完全独立を、 悪しき前例、地域の不安定化要因になると見て、支持していない。 自国内のクルド人を刺激されたくないイラン、トルコ、シリアも独立を嫌っている。 クルド自治区では至る所にクルドの旗があるが、イラク国旗は見当たらない。 アラビア語を話すクルド人もほとんどおらず、イラクへの帰属意識は希薄だ。 指導部は、独立を急がないと述べ、事態を静観しているが、 ここ数日で彼らが独立の実現に近づいたのは明らかだ、と報じています。 * * * クルドは、従来とも、高度の治安維持能力を有し、バグダッド初め他のイラク地域が、 テロ等の対象となっていたのに対して、クルド地域はイラク内のオアシスの感があり、 外国人の活動についても安全かつ自由だといいます。 また、キルクークは、歴史的にクルド族の町であるにもかかわらず、 サダム・フセイン以来アラブ化の対象とされて来たと主張してきましたが、 今や、キルクークはクルドのコントロール下にあるようです。 クルドは、従来、独立及び高度の自治を希求し、その能力を示して来ましたが、 領域内にクルド系少数民族を擁するトルコ、イランの反対を慮って、誰もそれを支持し得ない状況でした。 そのクルド地域の現状は、長年希求してきた独立に、歴史上、最も近い状態にあります。 ただ、クルドがその目標に向かって前進出来るかどうかは、一つにかかって、米国の態度にあります。 米軍のイラク撤退の前後、米国の政策担当者の間では、クルドの独立を認め、クルドと安全保障上条約を結べば、 米国は中東の中心に大基地を保有出来るとの考えもあったようです。 しかし、現在のオバマ政権では、それは到底望むべくも無いように思います。 あるいは、今後、ISIS空爆の基地をクルド地区に置くような事態の進展もあるかもしれませんが、 それには、その背後に、計算された米国の対クルド戦略がなければなりません。 クルド地域は、米国が使おうと思いさえすれば使える、戦略的潜在価値を有していますが、 米国がそれを使う可能性は、今のところ全く見えません。 5 :名無しさん@15周年:2014/08/02(土) 21:54:20.30 ID:tSNVGRuBv まあクルド人の土地を用意してやって独立させた方がいいんじゃないのとは思ってたな トルコなんかで迫害受けてる面々はよっぽどそっちへ移動した方が精神的にはいい生活もできるだろうし ただ色んな理由からそう簡単にはいかないんだろうけど 7 :名無しさん@15周年:2014/08/02(土) 22:14:57.19 ID:wE6ylRflh いずれにしても、 イラクも含めて周辺と、 揉めてばかりもいられない、 ってのは理解してるようだけど。 8 :名無しさん@15周年:2014/08/02(土) 23:14:04.47 ID:dT11mEPea 石油が絡んでるなら潰されそう、アメに PR