【地理学】スペイン人のインカ征服が海岸地形をも変えた

1 ：Cancer ★＠＼(^o^)／：2014/05/22(木) 20:28:46.06 ID:???.net

スペインによる征服はペルーの海岸を変えたらしい
Heather Pringle, 19 May 2014 3:00 pm

考古学者ダン・サンドワイスがペルー北部の浜堤で古代ペルー人が捨てたゴミの欠片を調べているところ
http://news.sciencemag.org/sites/default/files/styles/thumb_article_l/public/sn-conquest.jpg

1532年、フランシスコ・ピサロは百戦錬磨のスペイン兵からなる探検隊を率いて、
ペルー北部の砂漠海岸からインカの高山都市カハマルカまでの運命的な旅をした。
インカ帝国は内乱がちょうど終結したところで、200人にもならないピサロらの一行は
混乱に乗じて漁夫の利を得るべく東に行軍した。

こうして始まったスペインによるインカ征服はこの地域の先住民に甚大な影響を与えた。
しかしProceedings of the National Academy of Sciences誌に今日発表された新しい
論文によると、それが土地自体にも意外な影響を残していたことが明らかになった。
スペイン人襲来より前、乾燥したペルー北部海岸の住民のそばには、偶然の「鎧」を
まとった大量の砂丘に似た土手があった。この浜堤を覆っていたのは何万個もの遺棄
された貝殻で、それがほぼ4700年にわたる侵食から浜堤を守り、「宇宙からも見える」
大規模なしわが寄った地形を作った、と論文の著者の一人であるメイン大学（オロノ）の
考古学者、ダン・サンドワイス（Dan Sandweiss）は話した。

だが、スペイン人入植者が持ち込んだ伝染病によって地元住民が死に、植民地行政が
生き残った住民を内陸に移住させると、この偶然の地形保護は急な終わりをむかえた。
「海岸沿いに住んでいた[先住]人は当時、とても少なかった」と筆頭著者であるメイン
大学の地質学者、ダニエル・ベルナップ（Daniel Belknap）は話した。保護被覆を作る
人類がいないと、新しく形成された浜堤はすぐに侵食によって消失する。

ベルナップとサンドワイスは残っている浜堤の調査を1997年に始め、チラ川河口の北西に
ある長さ21キロメートルにわたって連なる9つの浜堤を選んだ。以前の調査で、カーネギー
自然史博物館（ペンシルヴェニア州ピッツバーグ）の考古学者、ジェイムズ・リチャードソン
三世（James Richardson III）はこれらの浜堤が大量の貝殻、土器片、炉跡に覆われて
いる、という記録を残していた。メイン大学の研究者たちは、その砂の丘の形成と起源を
研究しようと決めた。

2人の研究者は学生チームの力を借りて、最大で高さ7メートルにもなる丘の斜面に試掘坑を
掘った。その上層で、チームの一員が密集した貝層を見つけた。貝殻のほとんどが現在の
ペルー人が好んで食べる2種の二枚貝のものだった。資料をまとめると、人文学的証拠は
古代ペルー人の漁師がおそらく通年で浜堤の上でキャンプし、貝の実を食べて何百万個
もの貝殻を捨てていたことを強く示唆していた。

チームは浜堤そのもののマッピングと調査から、それが特定のイベントの組み合わせの
もとで形成されたことを突き止めた。この地域が周期的な地震に襲われるとチラ谷全体の
砂の堆積物が緩み、エルニーニョ現象が起こったときにこれらの堆積物がチラ川へと洗い
流され、入り江に運搬される。そこで沿岸流が砂を北西に運び、海岸沿いに長くのびる
砂丘に似た浜堤に堆積させる。この地域の年間降水量はわずかであるため、これらの
浜堤を安定化して定期的に吹く突風から保護してくれる植生は少ない。




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2 ：Cancer ★＠＼(^o^)／：2014/05/22(木) 20:29:00.65 ID:???.net

>>1からのつづき

「午後の2時にそこにいると、その40キロメートルの風に吹かれて、メガネが吹っ飛んで
しまう」とリチャードソンは話した。

しかし浜堤でキャンプしていた古代の人類は知らずにこれらの地形を保護していた、と
サンドワイスは話した。彼らは斜面で食べた貝殻を捨て、そのゴミが浜堤を強化して風に
よる流出から耐えられるようにし、尖った山頂まで保存した。「コロンブス以前の人びとが
地形にそれほど大きな影響を及ぼしたとは考えないだろうが、それがあったことは明らか
だ」と彼は話した。

以前の報告によって、古代の炉跡から採取された木炭の放射炭素年代は最古の浜堤が
約5100年前にさかのぼり、もっとも新しいものが約400年前の、およそスペインによる
征服の時期に作られたことが分かっている。その年代より後にも浜堤が形成されたと
考えられるが、それらは風によって吹き飛んでしまった。「海岸の端500メートルは低くて
ハンモック状で、かつて独立した浜堤があったようには見えないだろう」とベルナップは
話した。

イェール大学の考古学者、リチャード・バーガー（Richard Burger）によると、別の
研究者が提唱した、スペイン人がインカ帝国に非意図的な環境効果を与えたという
考え方にこの研究結果はよく合うという。彼によると、ヨーロッパ人征服者たちには
建設用木材と製錬活動に対して大きな欲求があり、それがクスコの周りの山腹の森林
消失を導いたことが一部の考古学者たちによって示唆されているという。「地形は文化
様式の変化に敏感で、偶然の直感的に望まれない変化が起こることも非常によくある」
と彼は話した。

この研究は「自然世界と人文世界のあいだの境界がとても曖昧なこと」を警告する、と
スミソニアン協会国立自然史博物館（ワシントンＤＣ）の考古学者、トービン・リック
（Torben Rick）はつけ加えた。彼によると、ペルー北部海岸の構成要素は一見すると
完全に自然で無垢だ。「でも時計の針を半千年紀も巻き戻せば、人類が浜堤システムを
作り出して活発に地形を形づくっていたのを見られるだろう」

3 ：名無しのひみつ＠＼(^o^)／：2014/05/22(木) 20:29:17.92 ID:LZ0nklbR.net

銃・病原菌・鉄

9 ：名無しのひみつ＠＼(^o^)／：2014/05/22(木) 20:54:28.05 ID:EBLqOdVL.net

スペインの侵略は良い侵略ﾆﾀﾞ

10 ：名無しのひみつ＠＼(^o^)／：2014/05/22(木) 21:01:50.68 ID:0enudDiJ.net

これは謝罪と賠償くるな

14 ：名無しのひみつ＠＼(^o^)／：2014/05/22(木) 21:50:10.98 ID:rr3F13k+.net

インディアンのかおかげでポテトやトウモロコシを食えるのかスペイン人のおかげで食えるのか？

26 ：名無しのひみつ＠＼(^o^)／：2014/05/23(金) 20:30:45.51 ID:k3OZ1A8T.net

読んでないけどただの貝塚だろ

27 ：名無しのひみつ＠＼(^o^)／：2014/05/23(金) 21:28:09.53 ID:L3qAfRBr.net

スペイン私兵数十 ＶＳ 帝国軍数万
という戦いでスペイン側が完勝してたりと、戦史的にはスパルタもクラウゼ先生も真っ青

28 ：名無しのひみつ＠＼(^o^)／：2014/05/23(金) 22:07:53.01 ID:HfRPA/Vm.net

すいません教えてください
入植スペイン人は
先住民のインディオの女子高生をおいしく
食べちゃったのですか？
それも何百、何千と
それが本当なら本当にうらやましいです