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老化したハエの行動異常は嗅覚神経細胞の細胞死が原因だった

1 :Cancer ★@\(^o^)/:2014/07/02(水) 22:47:01.28 ID:???.net

老化個体の行動を決める嗅覚神経細胞死

掲載日:2014年7月1日

老化した個体の行動変化の一因が、特定の匂いを感知する嗅覚神経細胞の細胞死である
ことを、東京大学大学院薬学系研究科の千原崇裕准教授と三浦正幸教授らがショウジョウ
バエの実験で突き止めた。老化過程の脳の神経や行動の変化を探る新しい手がかりになる
発見といえる。6月27日の米オンライン科学誌プロスジェネティックスに発表した。

正常な老化の過程で、神経細胞死の研究はほとんど研究されていなかった。研究グループは、
寿命が1~2カ月と短く、遺伝学的に解析しやすいショウジョウバエをモデル動物として
使った。まず、正常な老化における脳内の細胞死を観察する目的で、細胞死のアポトーシスに
必要な酵素のカスパーゼが、いつ、どの神経細胞で活性化しているか、を網羅的に解析した。

その結果、羽化約45日後の老化したショウジョウバエの神経細胞のうち、匂いを感知する
嗅覚神経細胞でカスパーゼが活性化していることが見いだした。ショウジョウバエの嗅覚
神経細胞は約50種類存在し、それぞれ感知する匂いが異なる。カスパーゼは、この50種類の
うち、特に「リンゴ酢や酵母の匂い」を感知する嗅覚神経細胞で活性化しており、老化した
ショウジョウバエの脳で、リンゴ酢の匂いに反応する嗅覚神経の細胞数が減っていた。

ショウジョウバエはリンゴ酢の匂いを感知して誘引されるが、老化したショウジョウバエは
その匂いを感じることができず、リンゴ酢の場所がわからない。しかし、この嗅覚神経の
細胞死が起こらないように操作したショウジョウバエでは、老化した場合でもリンゴ酢を
感知することができ、最終的にリンゴ酢の場所へ集まり、行動が若返った。

千原崇裕准教授は「老化に伴った個体の行動の変化を、特定の嗅覚神経細胞死で説明する
ことに成功したのは初めてだ。パーキンソン病などヒトの神経変性疾患でも、運動機能
障害に先だって嗅覚機能低下が現れる場合がある。今後は、なぜ正常な老化で特定の嗅覚
神経が細胞死するのか、原因を探り、神経変性疾患での神経細胞死の原因や、その発症の
仕組みの解明にも結びつけたい」と話している。



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チンパンジーはアフリカやインドの民族音楽が好き:実験結果

1 :Cancer ★@\(^o^)/:2014/07/01(火) 23:31:58.13 ID:???.net

チンパンジーはアフリカやインドの民族音楽が好き:実験結果

チンパンジーは、音楽が嫌いで、無音の状態を好むとされてきた。しかし最新の研究に
よると、インドやアフリカの音楽であれば好むらしい。その理由はリズムにあるようだ。

TEXT BY KATIE COLLINS, PHOTO BY SHUTTERSTOCK, TRANSLATION BY KENJI MIZUGAKI, HIROKO GOHARA/GALILEO

http://wired.jp/wp-content/uploads/2014/07/chimp.jpg

過去の研究から、チンパンジーは西洋音楽よりも無音の状態を、また概してテンポの
遅い音楽を好むことがわかっている。だが、最新の研究によると、彼らはアフリカや
インドの音楽であれば積極的に楽しむようだ。

アメリカ心理学会が刊行した『Journal of Experimental Psychology: Animal Learning
and Cognition』誌に掲載された論文(PDF)によると、エモリー大学の研究者たちは、
チンパンジーの遊び場の近くで何種類かの音楽を流す実験を行った。

この実験では、16頭のチンパンジーを2つのグループに分けて、それぞれの音楽を40分間
聴かせた。遊び場は、スピーカーからの距離によって4つのゾーンに区分された。音楽が
流れている間、各個体がどのゾーンにいるかを2分ごとに記録して、対照群の位置と比較した。

その結果、アフリカやインドの民族音楽を流すと、チンパンジーはその音楽がよく聴こえる
エリアで時間をすごす傾向があることがわかった。ところが、日本の和太鼓の音楽を流すと、
彼らは音楽が聞こえにくい場所、あるいは聞こえない場所へ移動しようとした(今回の
実験では西洋音楽は使われなかった。過去の実験でチンパンジーたちにすでに聴かせて
おり、結果にバイアスがかかる可能性があったからだ)。

論文の分析によると、実験に用いた和太鼓の音楽は、比較的単純で強いビートをもち、
その点では西洋音楽とよく似ていた。これに対して、アフリカとインドの音楽は強弱の
ビートが複雑なパターンで混在しており、強いビートは比較的少なかった。

「チンパンジーは、強くて単純なリズムパターンを威嚇と認識するのかもしれない。
チンパンジーの一般的な示威行動には、足踏みや、手を叩く、物を叩くといった反復的な
リズムを伴うからだ」と、研究の共著者であるフランス・ドゥ・ヴァールは、プレス
リリースで述べている(同氏は、『チンパンジーの政治学』というベストセラーでも
有名な動物行動学者)。

論文のなかで、研究者たちはこう指摘している。「ポップス、ブルース、クラシックと
いった西洋音楽は、表層的にはそれぞれ違って聴こえるが、音楽的、音響的にはどれも
同じパターンに従っている。つまり、何種類かの西洋音楽のみを用いて実験した過去の
研究は、基本的には同じことを繰り返していただけなのだ」




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